記事詳細
記事詳細

昨日は色彩一周年コンサートにご来場いただきありがとうございました!
今回のコンサートで「生音ってこんなふうに聞こえるんだ」と感じてくださった方も多かったのではないでしょうか。
実は、生音の聞こえ方は座る場所・お客さんの入り具合・楽器それぞれの特性によって大きく変わります。
まず、楽器ごとに音の出方が違います。
例えばフルートは、比較的まっすぐ前後方向へ音が飛びます。一方でヴァイオリンは、楽器全体が響くように音が広がる印象があります。
つまり、同じ場所で演奏していても、楽器によって「聞こえ方」が違うのはごく自然なことなんです。
⚫︎マイクありのライブとの違い
マイクを使うライブでは、皆さんが聞いているのは基本的にスピーカーから出ている音です。
そのため、楽器本来の音の飛び方は一度リセットされます。
ミキサーで各楽器の音量バランスを調整し、リバーブ(残響)を加え、スピーカーから均一に届けることで、会場のどこにいても比較的同じような音を聞けるようになっています。
さらに、生音よりも大きな音量で届けられるため、迫力のあるサウンドになります。
⚫︎今回の会場について
今回の会場は、左右に広く、さらに天井が高く抜けている空間でした。
そのため、全体的に音がふわっと広がり、優しく聞こえた方も多かったのではないでしょうか。
先日、建築士の先生をお招きしてホール音響について講義をしていただいたのですが、今回の会場はまさに反射が少ない構造でした。
演奏者からすると、必ずしも「最高の響きのホール」というわけではありません。
ただ今回は、
お客さんとの距離感
配信設備
動線の確保
といった条件を総合的に考えて、この会場を選びました。
さらに床がゴム素材だったため、床からの反射も少なく、ある意味では加工されていない私たち本来の音を聞いていただけたのではないかと思っています。
⚫︎音楽ホールだとまた違う
もし同じ演奏を、いわゆる箱型のクラシック音楽ホールで行ったら、印象はかなり変わります。
クラシックホールは一般的に約3秒前後の残響時間になるよう設計されているため、音がよく混ざり、より豊かに響きます。
私は、この「会場によって音が変わる」ということ自体も、生音ならではの魅力の一つだと思っています。
「じゃあ、どうして音楽ホールでやらないの?」
という疑問もあるかもしれません。
実は、
配信設備が整っているホールが少ないこと
出演者の動線を確保しづらいこと
など、運営面でクリアしなければならない課題が意外と多いんです。
いつか、その条件をすべて満たせるホールが見つかったら、ぜひそこで演奏してみたいと思っています。
⚫︎生音派とマイク派、それぞれの感想
面白いことに、普段どんなコンサートを聴いているかで感想が変わります。
生音のコンサートばかり聴いている方は、マイクありのライブを聴くと、
「楽器本来の響きが丸潰れだね。」
と言うことがあります。
これは実際に私が言われたことでもあります。
逆に、普段マイクありのライブに慣れている方が生音のコンサートへ行くと、
「席によって聞こえ方が違う。」
「楽器のバランスが違って聞こえる。」
という感想を持つことがあります。
どちらが正しい・間違っているという話ではなく、それぞれに違った魅力があるということなんですね。
⚫︎私たちが大切にしていること
私たちは、その会場、その編成、その日の条件の中で、一番良い音を届けられるよう、毎回リハーサルで細かく確認しています。
席によって聞こえ方が変わることも含めて、生音ならではの工程です。
その中で「その日の最高」を目指して演奏していることだけは、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。
⚫︎私がコンサートで座る場所
ちなみに、私自身がクラシックのコンサートへ行くときは、真ん中より少し前の席を選ぶことが多いです。理由としては、奏者も細かく見えるし、全体の響きも聴くことができるからです。
ただ、その日の目的によって変えることもあります。
フルートの勉強をしたい日は、指や姿勢がよく見える前方席。
ゆったり音楽を楽しみたい日は後方席。
友達の演奏会では、なるべく演奏者の視界に入りにくい席。
演奏中に知り合いが見えると緊張してしまう演奏家は意外と多いです。私も、師匠が演奏会に来てくださる時は、なるべく客席を見渡さないようにしています(笑)
⚫︎VIP席について
今回のVIP席は、視界を遮るものがなく、演奏者との距離も近いため、生音の振動や空気感をダイレクトに感じられる、とても良い席だったと思います。
一方で、「音の響きを最優先で楽しみたい」という方は、自分の好きな席を探してみるのも、生音コンサートならではの楽しみ方です。
何度か足を運んで、「私はこの辺りの響きが好きだな」というお気に入りの場所を見つけるのも面白いですよ。
ともあれ、生音の世界へようこそ。
ライブの音には、その日、その場所、その瞬間にしか存在しない魅力があります。そしてそれをみんなで共有するというのがライブですね。
今回の演奏会をきっかけに、生演奏や楽器そのものにも興味を持っていただけたら、とても嬉しいです。
この配信者のその他の記事
ライブ配信記事
月額1,000円プラン以上公開
尺八を開けてみたの会
ファンクラブ
月額500円プラン以上公開
卵が先か鶏が先か
ファンクラブ
月額500円プラン以上公開
お盆である
ライブ配信記事
月額1,000円プラン以上公開
ライドリ配信0731

ファンクラブ
月額1,000円プラン以上公開
もふショートのNG動画公開