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2024年本屋大賞受賞作でどの本屋に行っても入り口に置いてあったこの「成瀬は天下を取りにいく」
天邪鬼な自分の性格が起因してか文庫になってからしばらく経つのにずっと買わずに読まないでいたわけですが結局昨日皆さんからのNagiriumの支援金から4000円引き出して4000円分だけ本を買おう....とぐるぐると本屋を歩き回った中に結局加えてしまったのでした。
◻︎あらすじ
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
✒️感想文
253ページ、「成瀬は天下を取りにいく」
この本は6章から構成されていて5章目までは他の人から見た成瀬あかりとの関わりを描いていて最後にこの散りばめた5章までの話を6章目でいよいよ成瀬あかりからの視点で〆るという構成になっている。
まずとてもテンポが良くて読みやすい。私は野球も興味ないし物語の舞台である滋賀県にはまったく関わり合いがない。のにも関わらずなんとなく風景を想起してノスタルジックな気持ちになれる。文がね、上手い。読み終える頃にはまるで自分も住んでたかなぁ?って感じで心に残ってしまった。
なんでこんなに惹きつけられるのかなぁ、と考えてみると別に成瀬あかりがどうとか滋賀県だから。とかそういうことではないのだ。少し田舎の地方都市に住んでいたら感じられる空気がぎゅっとこの本には詰まっている。
昨今、バブル期に建てられた建築物が老朽化によって取り壊されたり改修工事のため姿が変わってしまうのは街中を歩いていれば感じられる。わたしの地元にあったダイエーも先月の2/24を持って閉店してしまった。新宿の小田急百貨店もいつの間にか改修工事になって、大好きだったミロードも閉まってしまった。帰る場所が、セーブポイントが消えてく
あのなんともいえない悲しさや虚しさ、建物を通して思い出す記憶の温かさがこの本にはある。
でも高校生の時にその感覚を持ってたか?と聞かれると答えは否、だ。
大人になってしまったからこそ、そう感じられてこの成瀬は天下を取りにいくを読めた。学生の時は多分読みきれなかっただろうな。読ませてみたい。嫌がる顔見たい。
実際に読むとわかるけど別に成瀬あかりはノスタルジックな思いから西武に通ってるわけではないし、ただそうしたいからそうしてる。それだけだ。成瀬あかりは意図として人を傷つけたりしない。まっすぐでやりたいことをやるだけだ。だから自由に見えて眩しい。きっとこんな少女が近くにいたら面白いだろう。惚れてしまう。相思相愛になれなくても愛してしまうんだろうなぁ。と思った。
なんか写真撮りたくなってきた。カメラ整備するか
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